建築デザインに調和する、優れた意匠性
「全薬工業 研究開発センター」に当社の製品を採用いただくまでの経緯、決め手を教えてください。
2020年で70周年を迎えた製薬会社・全薬工業株式会社様の「全薬工業 研究開発センター」が移転することになり、その新築設計を手掛けることになりました。研究施設としてはこれまで以上の高い性能と環境が求められながらも、パートナー企業との共同研究を行うなど研究者同士がつながる拠点としても、重要な役割を担う研究所。そこで、「ラボは閉じていながらも、研究所全体としては開かれていること」をテーマに設計することにしました。そのような建築デザインと違和感なくなじみ、また意匠性にも優れているヒガノさんのゲートを門扉として施主様に提案しました。
納品後、施主様からのご感想などはありましたか?
建築デザインに同化しながらも、質感やスタイリッシュな佇まいの「台車式引戸」がよい雰囲気を演出。オープンなエクステリアにご満足いただいていますね。フェンスをなくし、季節ごとに種類が異なる花が咲き、年間を通して楽しむことができる植栽を施していることもあって、地域の方々とのコミュニケーションが生まれているようです。
設計者が望む、デザインの土台となるスタイリッシュな製品
当社についての印象、また製品の意匠、デザインはいかがでしょうか?
レールがないなど、バリアフリーの観点で製品がつくられていることに感動してから、ヒガノさんに注目するようになりました。ヒガノさんは設計者が望む、デザインの土台となるようなシンプルでスタイリッシュな製品が多いですよね。庇もそう。競合他社と比較しても、採用したくなるものが多数あるという印象です。エクステリアを含めた景観をどのように見せるのか?従来の枠を超えたデザインに挑戦する際には、一緒になって新しいものを制作していけるところにも安心感があります。
設計者目線でエクステリアの重要性を教えてください。
昔の日本家屋などもそうですが、門の立派さが建物の価値を上げると思っています。最初に出会う顔となるエクステリアのこだわりは必要。そのため安全、防犯という観点だけでなく、佇まいを十分に考える必要があると思います。
セキュリティの在り方を根本から考える
今後、当社、また製品に期待したいことはありますか?
セキュリティを確保する際に「閉じる」という方法ではなく、「誰からも見通し良く開く」といった方法もあると思います。地域の目に守られている、といった状況。その時にエクステリアがどういったものであるべきかは考える余地があると思っていて、門扉やボラードに限らずエクステリア全般を御社と共同制作していきたいですね。