設計者が求める意匠性に柔軟に応えられるメーカー製品
「杏林大学 三鷹キャンパス」に当社の製品を採用いただくまでの経緯を教えてください。
杏林大学様は多摩地域の中核病院として50年以上地域を支えてきた医学部付属病院を擁する総合大学で、弊社は長年その新築・改修に携わってきました。2016年頃より施設の老朽化が進む「三鷹キャンパス」の再編をするという大きなプロジェクトがスタートし、10年以上をかけて行われるプロジェクトの一歩目として2021年に「松田進勇記念アリーナ」が竣工しました。このアリーナは運動施設としてだけでなく、学生・職員が一堂に会する式典などを行う大学の顔ともなる場所。大学側としても重要な施設であるため、私としても非常に力が入る案件でした。
「門扉」「ムーブボラード」を採用いただいたのは何が決め手だったのでしょうか?
「デザイン・意匠性」と「機能性」「耐久性」という3つの観点から採用を決めました。
当初、「門扉」はランダムに支柱が入っているものを考えていましたが、最終的には建物とのバランスが良くシンプルな均等割りとし、間口10mかつキャンティレバーの水平性を活かし浮遊するような門扉デザインとしました。またムーブボラードは開戸タイプの門扉とデザイン性を比較した上で採用を決めました。ムーブボラードは門扉に合わせて塗装していただき、全体を通して質実剛健な印象に仕上げられました。そのように設計者が求める意匠性に対して、柔軟に応えてくださるところがヒガノ製品の魅力だと思います。