事例紹介

レトロモダンな建築と地域に開かれた遊歩道に溶け込む、
虚飾を排した意匠かつ堅牢な「門扉」

物件名

九段会館テラス(KUDAN-KAIKAN TERRACE)

設計担当者

鹿島建設株式会社
建築設計本部 建築設計統括グループ 統括グループリーダー
土井原 泉様

製品

手動タイプ ノンレールゲート 支柱回転式コンパクト開戸

手動タイプ レールゲート マルチスライド式引戸

  • セキュリティがかけられるバリケードのような「門扉」
  • ヒガノの「門扉」は、素直にその場に溶け込む意匠
  • クオリティの追求と設計者に寄り添う対応力に期待

保存と復原、そして現代建築とを融合させるプロジェクト「九段会館テラス(KUDAN-KAIKAN TERRACE)」は、新旧の建築設計を緩やかにつなげることが課題でした。そのレトロモダンをコンセプトにした建物にヒガノの「門扉」を採用いただいた経緯やエピソードを設計担当者である鹿島建設株式会社の土井原 統括グループリーダーにお話を伺いました。

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土井原 泉様/鹿島建設株式会社
建築設計本部 建築設計統括グループ 統括グループリーダー

セキュリティがかけられるバリケードのような「門扉」

「九段会館テラス(KUDAN-KAIKAN TERRACE)」プロジェクトについて教えてください。

「九段会館テラス(KUDAN-KAIKAN TERRACE)」は東急不動産と弊社がともに、登録有形文化財建造物である「旧九段会館」の一部を保存しながら建て替えるプロジェクトです。コンセプトは“歴史的建造物を活きたスペースとして保存・復原し、現代建築と融合させたレトロモダンな場”。保存と新築部分の境界線をあえて分けずに融合を目指して設計していきました。

「九段会館テラス(KUDAN-KAIKAN TERRACE)」はどのような施設なのでしょうか?

地下3階〜地上17階で構成され、低層部にクリニックや飲食店、コンビニエンスストアなどのテナントのほか、シェアオフィスや会議室、宴会場などが収容されている施設です。建物周囲に人が自由に行き来できる遊歩道を設けたため、テナントが営業時間外となる夜間だけはしっかりとセキュリティをかけたい。そのためにバリケードのような機能を持った「門扉」の設置が求められていました。

ヒガノの「門扉」は、素直にその場に溶け込む意匠

当社の「門扉」を採用いただいた決め手を教えてください。

学校や工場など敷地に入る時の顔となる「正門」は、基本的には閉まっている状態がメイン。その場合は建物を際立たせるという役割があるわけですが、今回の施設で設置したい「門扉」は、人目につかない、しかも夜間帯に閉じられることがメインのもの。そういうこともあってできるだけ主張しないことが大切。そのため意匠性が高いものではなく、素直にその場に溶け込んで調和する「門扉」の選定が必要でした。

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「門扉」がレトロモダンな建築デザインに溶け込む

素材は高級感のある金属製。それでいて予算内で指定した色もつけられることから、当初からヒガノさんの製品を採用しようと事業者に提案していました。今回採用した「支柱回転式コンパクト開戸」と「マルチスライド式引戸」は意匠的にとてもシンプルなものにしました。「マルチスライド式引戸」は、カバーなどをつけて収納時は隠してしまう案もあったのですが、視界を邪魔するような意匠の「門扉」ではないため、あえて露出させた形になりました。

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閉時は防犯対策の一助を担い、存在感を醸し出す「門扉」

施主様からの感想などはありましたでしょうか?

竣工後、都市計画や建物保存の研究をされている先生方の内覧の際には、保存・復原、また安全面の計画を含めてよくできているとお褒めの言葉をいただきました。
また「門扉」の設置場所である遊歩道スペースに関しても高い評価をいただいています。

クオリティの追求と設計者に寄り添う対応力に期待

土井原様が考える「エクステリア」とは?

大型施設を設計する際には、ランドスケープを重要視していますね。ただ単に建物周辺に植栽をすればいいということではなく、その場所でどのように人々が過ごしてほしいのかを示す必要があります。そのためエクステリアの設計も自ずと重要になってくるのですが、ゼロから設計するとなると非常にコストがかかってしまいます。できればメーカー製品を少しアレンジすることで豊かなエクステリアをつくれる製品ラインアップがあると、設計者の選択肢も増えるのでありがたいですね。

当社に期待することがありましたら教えてください。

今後はSDGsも含めて環境への配慮や人への優しさ、そういったことを前提としながら、他の追随を許さないデザイン性を追求してほしいです。また設計者が実現したい理想に対し、柔軟な対応してくれるのがヒガノさんの魅力。これからも設計者に寄り添うことを大切にしていってもらいたいですね。

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「メーカー製品に少しアレンジを加えて、
豊かなエクステリアをつくれるようになれば」と語る土井原様

※取材撮影は2022年9月に実施しており、掲載されている内容は取材時点のものです

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