事例紹介

最先端の省エネ&創エネ新社屋の外観に融和する
先進的でミニマルな「アルミハニカム庇」

物件名

NX羽田ビル

設計担当者

株式会社梓設計
アーキテクト部門 設計部 アソシエイト BIMマネージャー
山本 匡希様

  • 環境先進ビルの一部に違和感なくおさまる「庇」
  • 設計者の必要なタイミングを逃さないスピード感
  • ヒガノに期待するのは製品ラインアップの拡大とDX化

環境先進企業を目指し、水と環境のコンサルティングビジネスを展開する(株)NJS様のインスペクション(点検・調査・診断)事業の拠点として整備された新社屋「NX羽田ビル」。技術開発、点検・調査・検査業務への対応、人材育成の推進を目的に新たに開設され、ZEB(net Zero Energy Building)認証を取得した高い省エネ性能を実現する施設です。この先進的な建築設計に携わった株式会社梓設計の山本匡希様に設計のコンセプトや、ヒガノ製品を採用いただいた経緯などを伺いました。

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山本 匡希様/株式会社梓設計 アーキテクト部門 設計部 アソシエイト

環境先進ビルの一部に違和感なくおさまる「庇」

「NX羽田ビル」のコンセプトを教えてください。

「環境への配慮」「地域社会との連携」「先進技術の実証」という3本柱が設計のコンセプトになっています。インスペクション事業の推進に必要な機能を有しているだけでなく、脱カーボン時代に対応した省エネ・創エネによる環境先進ビルを具現化した建築。脱カーボン社会実現に向けた取り組みの一つとして、外観や床材などに製造工程でCO2排出量の少ない木材(CLT)や床材を採用しています。木質を感じる室内空間でありながら、デシカント外気処理による温熱環境により、業務の生産性向上にも役立つ施設を実現するため、細部まで配慮しながら設計を進めていきました。

採用いただいたヒガノ製品との出会い、決め手は?

今回は玄関に取り付ける「庇」ではなく、外観の一部として「庇」を使いたいというところから始まり、さまざまなメーカーの製品を“納まり”や“デザイン性”の観点で検討していきました。当初は「庇」をスチールの造作でつくるという案もあったのですが、外壁との納まりが悪くなってしまうことに懸念がありました。メーカー数社に声をかけたなかで出会ったのがヒガノさんでした。

ヒガノさんの製品を採用した決め手は、連結部が美しい「庇」で建物の三方向を囲うことができるからです。今回採用には至らなかったのですが、「庇」に照明を仕込めるようになっているところは、競合他社の製品と比較検討する際に、重要なポイントになると感じました。

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地域に溶け込むように設計された建物の外周を囲うソリッドなヒガノの庇

設計者の必要なタイミングを逃さないスピード感

当社の対応について印象に残っていることを教えてください。

ヒガノさんにはものすごく迅速に対応してもらったという印象があります。一度、相談する機会をもらいコンセプトなどをお伝えしてから、ヒガノさんから「庇」の図面を提案いただくまでの期間がわずか2、3日間でした。迅速に取り組んでもらえたことはもちろん、必要なタイミングを逃さず回答をもらえたことで無駄に時間が過ぎることがなく、設計者としてはありがたいスピード感でした。

施主様からのご感想やコメントなどはありましたか?

施主様からは全体的にきれいに仕上がったと評価いただいています。「庇」に関してピンポイントでは感想いただけてはいないですが、違和感のない仕上がりになっていることが良い評価の証だと思っています。

よいエクステリアとは?

人が集まりやすい安心感が持てるようなエクステリアであることが重要なことだと思っています。建築物の関係者ではなく、地域の方々に愛着を持っていただけることが一番いい形につながるのではないかと。エクステリアの今後の新しい切り口としては、“ホッと一息つける居心地のよさがある”とか“こういう場所があるから訪れたい”といった、建物内の機能性ではないところにある付加価値が重要になってくると思います。それらが今後社内外のコミュニケーションを図る場になっていくのではないでしょうか。

設計者の必要なタイミングを逃さないスピード感

今後、ヒガノまた製品に期待したいことはありますか?

ラインアップとして持っていない製品の開発に期待したいですね。いずれ複数の製品がパッケージになっていて、まとめてヒガノさんに発注できるようになるといいなと思っています。現状、ヒガノさんにない製品が必要な場合は、「庇」はヒガノさんで、「手すり」は他社さんというようなことが起きてしまっています。今まで手が届かなかったところに力を入れて、挑戦的な製品づくりをしてもらえたら嬉しいです。

また、今回は基本設計から実施設計まで全てBIM*で対応した案件でした。近い未来、建築業界もデジタルを使って業務効率を上げるDX化が加速するはずです。それに先駆けて、ヒガノさんにも3D的な取り組み、いわばDX推進を強化していただき、そういった側面からもサポートしてもらえると、より製品を採用しやすくなるのではないかと思っています。

*BIMとは…Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称。コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューションであり、現在主流になりつつあるワークフローのこと。
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「パートナー企業としてDXを推進していって欲しい」と語る山本様

採用していただいた製品の詳細はこちら

シェード(渡り廊下)・庇(ひさし)

製品
アルミハニカム庇 PFH44 Series キャンチタイプ

※取材撮影は2022年12月に実施しており、掲載されている内容は取材時点のものです

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