事例紹介

「街」とキャンパスを緩やかにつなぐ
賑わいと温かみ溢れる木目調デザインの「門扉」

物件名

東洋大学赤羽台キャンパス HELSPO HUB-3

設計担当者

隈研吾建築都市設計事務所
主任技師 三宅 尚人様

製品

手動タイプ レールゲート 台車式引戸

手動タイプ ノンレールゲート 支柱回転式コンパクト開戸

  • 内外を自然につなぐデザインと実績が採用の決め手
  • 景観に溶け込み開放感ある演出とセキュリティの機能面を両立
  • 「門扉」の裏側に至る、細部にこだわった意匠に期待

地域社会と連携したプロジェクトとしてスタートした「東洋大学赤羽台キャンパス」。一期、二期、三期にわたる工事を経て、新時代を担う教育・研究環境がさらに拡充される形で2023年に竣工を迎えました。本プロジェクトにヒガノの「門扉」を採用いただいた経緯や決め手について、三期工事の建築設計に携わられた隈研吾建築都市設計事務所の三宅 尚人様にお話を伺いました。

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三宅 尚人様/隈研吾建築都市設計事務所

内外を自然につなぐデザインと実績が採用の決め手

本プロジェクトのコンセプトを教えてください。

“街”と“キャンパス”を有機的に「つなぐ」ことをコンセプトに建築設計を行いました。全体を通してみたときに、道路にまたがる3つのキャンパスがひとつの有機的な「街」として機能する計画としています。本プロジェクトの三期工事では道路にまたがるブリッジによって建物間を連結し、立体的なストリートによって講義棟とアリーナ棟、図書館棟が連動するように設計されています。
“街”と“キャンパス”との交流が誘発される仕掛けとして、緑道の樹木をキャンパス内に引き込み、ストリートの壁面には木目調のアルミパネルとスリット状の開口部をランダムに配置することで、「街」のような賑わいと温かさのあるファサードを意識しました。またアリーナ棟は鉄骨と木の混構造とし、ファサードの木質パネルと木の骨組とが響きあう構成になっています。

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“街”と“キャンパス”を緩やかにつなぐ「門扉」

ヒガノ製品を採用した決め手は?

一期・二期ともにヒガノさんの「門扉」を採用した実績から、三期も依頼することになりました。特に二期で採用されたワイドのある支柱回転式開戸は、レールの溝がないため「門扉」を開いた際に“街”と“キャンパス”が自然につながっていくところに魅力を感じていました。

景観に溶け込み開放感ある演出とセキュリティの機能面を両立

製作中のエピソードがあれば教えてください。

施工図チェックの最終段階という限られた時間の中で、パネルの割付やコーナー部分の納まりの要望へ対応いただけたことがありがたかったと感じています。施工業者からヒガノさんへスピーディーに要望を伝えていただけたことにも助けられました。

竣工後、施主様からのご感想や評価などはありますか?

施主の東洋大学様からは「物理的に境界を隔てる『門扉』としての機能を維持しつつ、キャンパス全体の景観や開放感を演出できるシンプルなデザインが良いと感じています」と感想をいただきました。一期から三期までヒガノさんの「門扉」を継続して採用してきたのは機能性とデザイン性を兼ね備えていることが大きなポイントだと思います。

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賑わいと温かさを感じるランダムな木目調パネルの「門扉」

ヒガノ製品の意匠についての印象を教えてください。

教育施設としてのセキュリティと、建築のコンセプトである開放感を演出したいという想いがあったので、工事全体を通してこれらを両立できるヒガノさんの「門扉」を選んでよかったと感じています。また16mもある出入口の開閉が、ひとつの大きな門扉で瞬時に行えることにとても驚きました。

「門扉」の裏側に至る、細部にこだわった意匠に期待

エクステリアの重要性を教えてください。

本プロジェクトを通して、「門扉」の印象が大きく変わりました。今までは向こう側とこちらを隔てるものとして捉えていましたが、大学のキャンパスを開かれた空間として開放し、地域の方にも使っていただけるような緩やかな境界線を意識的に計画しています。門扉を単体でデザインするのではなく、校舎で使用した木目調パネルを門扉に展開することで、閉鎖時の圧迫感を軽減できたことはとても新鮮でした。このようにエクステリアの価値を見出していくと、ヒガノさんらしい製品をどんどん生み出していけるのではないでしょうか。

今後、ヒガノに期待することはありますか?

現場監理を行う中で、「門扉」の表と裏の表情に大きなギャップを受けました。一般の方は表側を見ると思うのですが、構内から門扉の裏側を見る機会があり裏側も目に留まるようになったのです。門扉の操作性に影響する荷重や下地の組み方などの制限があると思うのですが、こういった視点を持って「門扉」の裏側のディティールにまでこだわってデザインしてもらえるといいなと感じますね。

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「設計側と製作側の歩みよりが大切」と語る三宅様

※取材撮影は2023年5月に実施しており、掲載されている内容は取材時点のものです

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