事例紹介

地域とともに育つ、新しい学びの場
街の人々の暮らしに寄り添い、生徒の安心も守る「ゲート(大型門扉)」

物件名

伊豆中学校

設計担当者

株式会社 石本建築事務所
設計部門 建築グループ 主事 川嶋 智様
設計部門 建築グループ 武田 恭明様

製品

手動タイプレールゲート 台車式引戸

  • 長い年月をかけて、丁寧に対話を重ねたプロジェクト
  • セキュリティ、風・砂埃、景観という三つの課題を解決
  • 地域にも生徒にも寄り添う空間に

伊豆市内の3つの中学校を統合し、2025年に誕生した「伊豆中学校」。コンセプトは「まちが育てる学校、まちを育てる学校」。長い年月をかけて関係者の声を取り入れ、地域とともに歩む学びの拠点が完成しました。設計を担当した石本建築事務所の武田様、川嶋様にプロジェクトの背景やヒガノ製品採用の経緯について伺いました。

左から)武田 恭明様、川嶋 智様/株式会社石本建築事務所

長い年月をかけて、丁寧に対話を重ねたプロジェクト

今回のプロジェクトの経緯を教えてください

武田様:弊社として、伊豆中学校の計画は、2015年の『文教ガーデンシティ構想』から関わっていました。当初は中学校や子ども園、公園、病院などを一体的に整備する構想でしたが、議会での議論を経て、2019年から改めて中学校建設プロジェクトが再スタートしました。

再スタート後はどのように進められたのでしょうか

川嶋様:再スタート後は教育委員会や3校の先生方とワークショップを行ったり、部屋の使い方について細かく意見を伺ったりと、丁寧にコミュニケーションを重ねました。
『まちが育てる学校、まちを育てる学校』というコンセプトは当初から変わらなかったのですが、長い年月をかけてやりとりを重ねたことで、関わった皆が納得感を持てる中学校に仕上げることができたと思います。
具体的には、中央に「メディアストリート」を作って、学びや図書、生徒同士が交流できるような空間を設けるなど、先進的な設計内容にも同意を得られるよう進めることができました

セキュリティ、風・砂埃、景観という三つの課題を解決

ヒガノの門扉を採用していただいた経緯を教えてください

武田様:門扉を検討する上で課題は3つありました。
一つはセキュリティです。地域に開かれた学校である一方で、生徒を守る安心感も欠かせません。そこで、街の人も入って来られるような公共スペースと、学校関係者しか入れない校内スペースを区切れるかどうかがポイントでした。
二つ目は防風・防砂。門扉の位置は狩野川沿いからの強い風が吹き抜け、砂埃も心配される場所でした。建物とグラウンドにも段差を作って、ある程度の砂の吹き上げはカットしましたが、それでもカットしきれない風や砂埃については心配の声もありました。
三つ目は景観です。せっかく美しい山並みが望める場所なので、その景色を閉ざさず、視線が抜けるようなデザインがいいなと思っていました。

川嶋様:その3つを解決するためにシミュレーションを繰り返し、門扉の高さを1.8mにすると北側への風や砂埃をほぼカットできるのが分かったことで、門扉の高さが決まり、視線を通すためにポリカーボネートを使った門扉にたどり着きました。それだったら、ヒガノさんならお願いできるんじゃないかと。

武田様:はじめは大まかなイメージをお伝えして、話の内容から具体的に設計をしていただき、そこから2階のサッシの割付に合わせて4分割にしたり、小扉をつけないことで建物と調和させたりと細かい調整も重ねました。検討中は風をどう防ぐか、視線はどう抜くか、細かい隙間の開け方など、何度かやりとりしましたが、ヒガノさんがすぐに要望に応えてくださったことで安心感があり、結果として納得のいく形にできたと感じています。

2階の窓との統一感が感じられる

地域にも生徒にも寄り添う空間に

門扉に対する評判をお聞かせください

川嶋様:完成後は、生徒や地域の方から『風が強い』という声もなく、通学に支障は出ていません。朝の登校時には、生徒たちが門扉前の広場で門が開くのを待っています。設置したベンチ等も有効に活用していただき、歩車分離を実現し安全な広場空間を確保できたと思っています。

生徒たちが自然と集まる場所に

今後のヒガノに期待することはありますか?

武田様:今回のプロジェクトを通じて個人的に感じたのは、ヒガノさんは設計のノウハウを豊富にお持ちだと思うので、それを若手設計者に届けてほしいということです。例えば、設計のポイントを分かりやすくまとめた資料や、制作条件を簡単に確認できるフローチャートのようなものがあれば、経験の浅い設計者でも安心して検討を進められるのではないかなと思いました。そうした知識が体系化されていると、設計の現場で大きな力になると思います。

川嶋様:外構設計では納期やコスト面で有利なため既製品を採用することも多いのですが、デザインが建物と合っていないなと感じることも。フェンスや目隠しパネルといった外構まわりの製品展開がヒガノさんで広がれば、ランドスケープ全体として統一感のあるデザインが実現できるのではないでしょうか。建物と外構の調和がとれることで、空間全体の完成度がさらに高まると期待しています。

「設計の基本ポイントやノウハウを届けてほしい」と語る武田様

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ゲート(大型門扉)

製品
手動タイプレールゲート 台車式引戸

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