事例紹介

革新的なイノベーションを創出する、温故創新の森 NOVARE
新たなセキュリティへ挑戦した「ゲート(大型門扉)」

物件名

温故創新の森 NOVARE(Smart Innovation Ecosystem NOVARE)

設計担当者

清水建設株式会社
設計本部 プロジェクト設計部3部 設計長 小川 浩平様

製品

電動タイプ レールゲート 電動ダブルスライド式引戸

小扉(丁番式開戸)

  • イノベーションの4つのプロセスを繰返し実践できる場をつくる
  • 設計者とイメージを共有し具現化していく
  • デザイン性と品質の高さを両立した製品を期待

「温故創新の森 NOVARE」は、清水建設株式会社の長期ビジョン「SHIMZ VISION 2030」に向けて江東区潮見に整備されるイノベーションと人財育成の拠点。2023年9月より拠点の核となる全社員参加型イノベーション活動の場である「NOVARE Hub」、生産革新を担う研究施設「NOVARE Lab(技術研究所潮見ラボ)」、体験型研修施設「NOVARE Academy(ものづくり至誠塾)」の3施設の運用が開始されました。創業220年を迎える2024年春には、歴史資料展示施設「NOVARE Archives(清水建設歴史資料館)」、同社二代目の清水喜助が手がけた「旧渋沢邸」を加えた全5施設が稼働する予定です。この施設を設計された清水建設株式会社の小川浩平様へヒガノの「門扉」を採用いただいた決め手や今回のプロジェクトに込められた想いなどについてお伺いしました。

 alt=
小川 浩平様/清水建設株式会社 設計本部 プロジェクト設計部3部 設計長

イノベーションの4つのプロセスを繰返し実践できる場をつくる

本プロジェクトは、貴社にとってどのような位置づけなのでしょうか?

本プロジェクトは清水建設が掲げた「SHIMZ VISION 2030」に基づき、「事業構造」「技術」「人材」の3つのイノベーションを推進し社会とのコミュニケーションを図る場として位置づけられています。施設のコンセプトでもある「温故創新の森 NOVARE(Smart Innovation Ecosystem NOVARE)」(以下、NOVARE)は、ただ新しいものを創造するのではなく清水建設だからこそできるイノベーションの拠点として、常に原点に立ち返る姿勢の温故創新、森が生態系を形成するように自立し連携し合う施設となるように、という想いが込められています。

どんな特長をもったプロジェクトになったと感じていますか?

まずはイノベーションとは何か、どのように引き起こすものなのか、という議論や考察からスタートし、清水建設内で対話を重ね結果として、イノベーションのプロセスを4つの段階を繰り返し行う事だと考えました。1つめはDiscoverで共に課題を発見し、2つめにDefineで仮説をたて、3つめにRefineで検証/実践し、4つめにScaleで社会実装する。またそこで新たな発見を1のDiscover につなげる。このDDRS(頭文字を繋いだ)の繋がりをイノベーションプロセスとして、このNOVARE全体の空間構成に落とし込みました。設計スタンスのベースとして、そのようなイノベーションを生むためにやってみよう、試してみようというスタンスがあり、ヒガノさんの門扉をはじめ色んなことにチャレンジをしましたね。

設計者とイメージを共有し具現化していく

今回、「門扉」のこだわった点を教えてください。

この施設ならではのチャレンジとして、今回門扉を警備巡回ロボットに対応させたことです。実は施工段階で出てきたテーマだったのですが、設計者や当社技術研究所の研究員、ヒガノさんの技術者と打ち合わせをしながら、ロボット通過の信号を感知して門扉の電動開閉を行うという技術を盛り込みました。ロボットの自動運転技術というのは、ここ数年でものすごく発達しており、本プロジェクトでもいろいろなところに取り入れています。

 alt=
ロボットからの信号を受け取り自動開閉する装置を搭載した「メインゲート」

竣工後、周りからの反応や感想はいかがでしょうか?

門扉については問題なく運用できていますし、評判も良いなと感じています。今回、意匠的にも電気制御的にもかなりオーダーメイド感覚だったのですが、設計段階から施工段階にかけて柔軟に協力していただき、イメージを共有しながら協働・具現化してもらえる、という信頼感は大きいと思います。施工図も時間のない中できちんと仕上げてもらいましたしね。(笑)

デザイン性と品質の高さを両立した製品を期待

ヒガノ製品の品質やデザインはいかがでしょうか?

ヒガノさんの製品はシャープさが特長と感じています。素材のよさや品質の高さが値段にも反映されていますが、設計段階からしっかりと予算にスペックインしていれば、採用されるケースも多いです。この品質を保つためにどのような努力をされているのか、いつか機会があれば工場を見せていただくなど、製造段階を知ることでこちらの知識が深まれば、より有意義な協働ができるのかな、と思っています。

 alt=
妥協しないシャープさを保ったデザイン

今後、ヒガノにどのようなことに期待をされますか?

エクステリアというのは、最初に目に入る部分なのでとても重要だと思っており、設計者として気が抜けない、大切な要素だと思っています。細部までのこだわりを柔軟に対応してくれるヒガノさんには、これからもデザイン性と品質の高さを両立した製品を期待しています。
また最近、内装空間で使えそうな自由度の高そうなグラスウール吸音パネル・ルーバーが発表されましたね。ああいうデザイン的に難しいところにヒガノさんが入ってきてくれると空間が引き締まってかっこよくなる気がします。そういうニッチ(笑)なところにもどんどん入ってきてもらい、開発してもらえればと願っています。

 alt=
「イメージを共有して具現化してもらえる、という信頼感は大きい」と語る小川様

採用していただいた製品の詳細はこちら

ゲート(大型門扉)

製品
電動タイプ レールゲート 電動ダブルスライド式引戸
製品
小扉(丁番式開戸)

※取材撮影は2023年12月に実施しており、掲載されている内容は取材時点のものです

各種お問合せはこちらから

メールで問い合わせをする
  • 048-931-3321(代表)
  • 048-931-7332
PAGE TOP